アプリを使ったドリル学習
年齢も日本語力も多様な生徒が通ってくるメタノイア日本語教室。学校のような一斉授業ではなく、個別の学習支援が中心になります。
その子どもたちの学力・日本語力、そして本人の「やりたい!」気持ちに沿った教材を選定するのも日本語教師の使命。ドリルの内容もさることながら、子どもたちを励ますツールも見逃せない要素の一つです。
アプリで仮想のペットを育てながら勉強するドリルを使うとやる気が出る生徒もいて、ドリルをこなしてはせっせとアプリに「終わったページ」を登録していきます。すると、アプリ内のペットにエサが与えられ、すくすくと育つ・・。
外発的(ごほうびなどの外部要因)と内発的(内容そのものへの興味)、両方の動機づけを組み合わせて、子どもの学びを励まします。
小学生の宿題
平日の日本語教室では、学校の宿題に取り組む時間も確保しています。
宿題も、大切な勉強のひとつ。
しかし、時に、本人の言語力に合わない宿題を持ってくる子もいます。そういう場合でも、本人たちに「宿題を終わらせたい」という気持ちがあれば、ひとまずそれを片付けることにしています。
ただ、日本語のレベルが全然あっていない宿題を義務的にこなすのは時間がもったいない。(例:ひらがながようやく読めるようになりつつある生徒にとっての、小3の漢字書き取りの宿題など。)
そこで、本人の日本語レベル・学習段階に沿った「学びのパーソナライズ」をするため、今後、学校の先生との連携を進めたいと考えています。
絵本の読み聞かせ
日本語の学びのためには、日本語のシャワーを浴びてインプットを増やすことが不可欠です。親が家で読み聞かせをしようにも、親自身が日本語を読めないと、読み聞かせをすることはできません。
そこで、日本語教室では、時間の許す限り、読み聞かせをするように務めています。
日本語を母語としない子どもでも非常に高い日本語運用能力を身に着けている子に出会うことがあります。そのような子たちに「何をするのが好き?」と聞いてみると、多くの子は「本を読むのが好き」と答えます。
読書は、一人でできる最高の学びのひとつだと思います。
その読書を好きになるように、本の楽しさを味わってもらいたい。そんな願いを込めて、読み聞かせの時間をできるだけとるようにしています。
遊びも大事!
そして、子どもたちが「日本語教室いきたい!!」と言ってくれる大きな理由のひとつが、休み時間の「遊び」です。
けん玉や、紙ヒコーキなどは、必ずしも日本で幼稚園→小学校と歩んできたわけではない外国ルーツの子にとって、時に新鮮な体験に。
ひと通りの遊びに触れておくのは、豊かな感性を育むためにも大切ですね。
そして、そんな遊びの時間を通して、異なる学校、異なる年齢の、異なる国から来た、異なる言葉を話す子どもたちは、いとも簡単につながっていきます。
メタノイア日本語教室が、単なる語学教室ではなく、子どもたちのコミュニティとしての役割も果たす存在にもなればと願っています。
学生ボランティアさん
メタノイアの日本語教室では、多くのボランティアさんに力を貸していただいています。日本語教師有資格者を中心とした専門職の方もいますが、近隣の大学に通う学生さんも参加してくれています。
学生ボランティアさんには、宿題の見守りや、読み聞かせ、いっしょに遊ぶことなどを通じて教室運営に参画してもらっています。子どもたちにとっては「先生」であると同時に、「おねえさん/おにいさん」的ナナメの存在でもあります。
足立区の子ども日本語教室でボランティアをしてみたいという学生さんは(学生でない方ももちろん!)、一度、下記「ボランティアをするには?」ボタンから、ボランティア登録をしてみてください。お待ちしております。